血糖値と尿糖

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私達の身体はインスリンが作れなくなると血液の中のブドウ糖の量が増えてきます。
この状態が「血糖値が高い」と言われる状態です。

血糖値は血液中に含まれるブドウ糖の量の事を指し、単位はmg/dℓで表されます。
これは1デシリットルの血液中に何ミリグラムの糖が含まれているかを意味しています。

通常、この値は食事と運動によって大体80mg/dℓから120mg/dℓの間を上下します。
食事後は食物からブドウ糖が取り入れられるので血糖値は上昇します。
逆に運動すればブドウ糖が使われるのでその量は減っていきます。

健康な状態であれば、食事後上昇しても140mg/dℓ程度で止まります。
また、運動して下がっても60mg/dℓより下がる事はありません。

健康な人の血糖値は食後30分から1時間の間は高くなり、その後下がり始めます。
そして、大体2時間程度で元の数値に戻ります。

ところが、糖尿病の方は簡単に200mg/dℓを超え、さらに食事後1時間~2時間経っても下がってきません。
こうなると上昇してしまった血液中の糖分は尿に混じって排出されます。

正常な場合は血液中のブドウ糖は細胞に取り込まれる事なく体内を循環すると腎臓で不純物と分けられ再び血液の中に戻されます。
ブドウ糖は身体にとって非常に大切なエネルギー源ですから本来は尿から排出されないようにできています。

ところが血糖値が高すぎる場合は腎臓は逆に余分な糖分を排出しようとします。
その為に尿の中には大量の糖が含まれる事になります。
これがいわゆる尿糖と呼ばれる物です。
糖尿病の症状の一つに多尿がありますが、この症状が起きる原因はこうしておきます。
また、この時に体内の水分が大量に排出されるのでそれを補う為に大量に水分を欲すると言う訳です。

糖尿病は元々尿に糖分が含まれている事から名付けられています。
ただ、実際には尿に糖が出たからと言って糖尿病と決め付ける事はできません。

糖尿病でなくても尿から糖が出ることがありますし、逆に尿に糖が出ていなくても糖尿病の場合もあります。
これは年齢と共によほどの量の血糖値でないと尿から糖を排出しなくなるからです。

その為に、尿糖は糖尿病を知るきっかけや目安にはなりますが、絶対的な判断基準にはならないのです。

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