糖尿病性腎症とは?

Human kidney cross section

糖尿病は腎臓の障害も引き起こします。
この糖尿病性腎症は尿毒症にいたり、死ぬこともあるとても重大な合併症です。

腎臓は腹部の背中側にある左右1対の小さな臓器です。
しかし、小さいながらも人間の身体にとってはとても重要な働きをしています。
血液中の老廃物や有害物質を取り除き、尿として体外に排出しています。

また、その他にも体内の水分や塩分のバランスを調節しています。
このような働きを濾過と言い腎臓の中の糸球体という組織の中になる細い血管を血液が流れる間に行われます。

目の障害でも触れましたが、糖尿病は細い血管に障害を起こしやすく、この腎症も腎臓の濾過装置である、糸球体を中心に起こります。
糖尿病腎症の初期には自覚症状はありませんが、よく調べると尿にはある種のタンパクが含まれています。
この尿のタンパクも最初は出たり、出なかったりしますが、やがて常に出るようになります。
ただし、尿にタンパクが出る腎臓病はいろいろあるので、タンパクが出たからと言って必ずしも糖尿病性腎症と決まる訳ではありません。

気づかずに腎症が進んでいくと手足や顔にむくみが現れ、やがては腹部に水が溜まるようになります。
血液中の老廃物も増え、血圧も高くなります。

血液中の老廃物は体のあちこちで障害を引き起こします。
心臓の働きが弱まり、心不全になります。

また脳神経が冒され、ひどい時には昏睡状態になります。
重い糖尿病性腎症の人には普通の糖尿病の治療に加え、腎臓病の治療も必要になります。
実施される食事療法も食事中のタンパク質を減らし、タンパク質の分解により生まれる老廃物をできるだけ減らす必要があります。
塩分の摂取も控えなければ行けません。

腎機能が著しく低下した場合は人工透析を受ける必要が出てきます。
また腎移植により社会復帰が可能になる場合もあります。

しかし、糖尿病性腎症の場合は腎移植を行うような段階では既に他の合併症を併発している場合が多く、腎移植の成功率も下がってしまいます。

糖尿病性腎症も症状が出る前の糖尿病の初期段階で適切な治療とコントロールがとても重要です。

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